初顔合わせ

この夏、見事にプロポーズに成功した我が息子。

忙しい仕事の合間を縫って、着々と結婚に向けて準備を進めているようである。

昨日は先方のご両親との初顔合わせ

一足先に会場に到着した我ら御一行様は、めったに来ることの無いホテルのレストランで、いつも通りのリラックスかつ有頂天モード。

珍しげにあちこち見て回ったり、仲居さんにちょっかい出したり、記念撮影に興じながら先方の到着を待つ。

そこに先方が到着されて、いよいよ世紀の初顔合わせの始まった。超リラックスモードのこちらに比べ、先方は明らかに表情が硬い。我が家のポンコツ夫婦よりは平均年齢で10歳ほど若いのだが、第一印象としてはかなり生真面目なご両親という感じ。緊張感がこちらにまで伝わって来て、挨拶する俺の口も若干滑りが悪い。

挨拶を済ませ個室に入り席に着くも、異様な緊張感で話の突破口が見いだせない。

そこに息子たちが何やら二人で作った小冊子を繰り出し、あらかじめ用意していた段取りを始める。

挨拶に始まって、二人のプロフィール、両家の紹介、これまでの経緯とこれからの予定、二人で決めた式場の案内から結びの言葉まで、”こいつら段取るなぁ〜”という感じ。

普段は酒の力を借りなくても、気さくに話せるタイプなのだが、先方のあまりの緊張感で、どうもいまいち調子が出なくてむずむずしているところに、料理が運ばれてくる。

ここぞとばかりにビールを頼み、まずは乾杯。先方のお父さんはお酒が飲めないとのことだが、こちらはやっと喉が潤って、調子が戻り、やがていつものマシンガントークが始まる。

俺のほぐしトークと女房のかます大ボケで、いつしか硬かった先方の表情も緩み、美味しい料理を食べながら和やかな時間を過ごす。あっという間に2時間が過ぎ、最後はお決まりの記念撮影。親として務める人生最後のビッグイベントに向けて、まずは順調な滑り出しである。

我が家の庭に咲くコスモス。

今は無きお義父さんが種を撒いたのだが、いつしか自生して毎年きれいな花を咲かせるようになった。

これまで赤と白とすみれ色の3色しかなかったのだが、今年から赤とすみれ色のグラデーションの花を咲かせる株が一株ある。そよぐ風に誘われて、うまく交配したものと思われる。

来年から我が家に新しい血が加わる。

さてさて、どんな感じで我が家に馴染み、どんなきれいな花を咲かせてくれるのか、今からものすごく楽しみである。